編集部からのお知らせ

ライセンが拓く“PV500W時代” 強みはポストFITを支える圧倒的な技術力!

ハーフカットPERCセルモジュールのリーディングカンパニー、risen(ライセン)。同社製品は、さらなる高効率と高出力を実現し、新時代のベンチマークになろとうとしている。同社モジュールの魅力と2020年度の戦略を探った。

ポストFITを見据え
ライセンへの期待高まる

FIT価格が12円/kWh(2020年度50kW以上250kW未満の太陽光)まで下がり、FIT自体の終焉も近づいてきた日本のPV市場。厳しさを増すビジネス環境にあって、太陽光パネルの選定にも、これまで以上にシビアな目が向けられるようになってきている。

そんななか注目が高まっているのが、中国に本社をもつ、ハーフカットPERCセルモジュールのリーディングカンパニー、ライセンだ。同社は2019年、世界最高水準の変換効率となる新製品をたて続けに発表し、各国PV市場での躍進を果たしている。日本市場においても、その存在感は増すばかりだ。

イエガーHPシリーズ
高い変換効率で人気

2019年1月に発表されたライセン独自の単結晶ハーフカットPERCセルモジュール「イエガー(JÄGER)HPシリーズ」は、市販品としては世界トップレベルの変換効率21%を実現し、各国で広く採用されている。その後に発表された製品も、業界の最先端を行くものばかりだ。

同社の日本法人、ライセンエネルギーの副社長・ディリア氏は述べている。「ライセンは長年の技術の蓄積をベースに、2019年5月にはマルチバスバー単結晶セルにおいて、最高変換効率23.08%を実現しました。平均変換効率でも22.73%に達しています。さらにヘテロ接合(HJT)技術により、変換効率24%超にまでに至っています。ライセンのモジュールは、高い変換効率、優れた品質、大きなコスト削減効果などにより、各国PV市場の究極のソリューションとなっているのです」。

大型ウェハを採用し
500W時代を切り拓く


中国・寧波市で開催された新製品発表の様子

2019年末にリリースした「HJTダブルガラスハーフカットモジュール」も、これまで世界に例のない製品だ。変換効率は20.8%~21.9%で、出力は440W。優れた低光応答性、ブロッキング防止機能によって、より多く安定した発電量を得ることができるという。

さらにライセンは、中国の寧波市で開催された発表会において、大型(210㎜)の単結晶ウェハM12を採用した出力500Wの高効率モジュールを発表した。同社は、この製品を「世界のPV業界を500W時代に導くもの」(ディリア氏)と位置づける。

出力500Wの新製品
「RSM100-6-500M/9BB」


大型(210mm)の単結晶シリコンウェハを採用した出力500Wの高出力ハーフカットセルモジュール。モジュールサイズは2205 ×1123×40mm、変換効率は20.2%に達する。コスト優位性にも優れており、LCOEの6%減少、BOSの9.6%減少が可能であるという。

優れた研究開発力で
日本市場の発展に貢献


最先端の研究開発ラボで、ほとんどの製品を自社開発。世界最高水準の品質管理体制を誇る自社工場で、高効率・高出力なモジュールを一貫生産している。研究開発に対する認証も多数取得している。

こうした革新的な製品群は、最先端の設備を備えた自社研究開発ラボによって支えられている。高効率化に向けた研究開発には惜しみなく資金を投入し、各種国際基準を超えた厳しい自主規定のもと、圧倒的な高品質を実現しているのだという。そのクオリティは、多数の国際的第三者機関からも高く評価されている。

2020年、この先、ライセンはどこに向かおうとしているのか。

ディリア氏は、次のように話す。「ライセンは、常にグローバル戦略レイアウトを重視し、新興市場のニーズをしっかりと把握し、海外市場の規模を継続的に拡大してきました。2020年には、①モジュールの製造、②発電所への投資、③新材料、④蓄電池、⑤LED照明の『5つのロード』を推進し、ライセングループの競争力をいっそう強化します。新しいビジネスモデルの構築や新市場の開拓にも、引き続き尽力します」。

さらに我が国においては、「日本市場の特殊性に配慮しながら、市場と顧客のニーズにマッチした製品とサービスを提供し続けます。新たなビジネスモデルの構築ならびに日本の太陽光市場の健全かつ持続可能な発展を支えてまいります。弊社はここ数年、『太陽光発電+蓄電池』にも注力しており、自家消費ニーズにもお応えすることができます。今後は、ソリューション開発を加速させ、日本の太陽光発電のさらなる発展に貢献していきたいと考えています」という。

これからもライセンの動きから目が離せそうにない。

PROFILE

ライセンエネルギー株式会社
副社長

ディリア氏


学生時代を留学生として日本で過ごす。大学では環境学を修め、卒業後は日本企業に入社。昨年よりライセンに移り、日本での本格展開を担う。

問い合わせ

ライセンエネルギー株式会社
東京都中央区京橋2-12-2 NEWSX 8階
TEL:03-3538-3533


取材・文:廣町公則

SOLAR JOURNAL vol.33(2020年春号)より転載

Sponsored by ライセンエネルギー株式会社

関連記事

太陽光関連メーカー一覧

アクセスランキング

  1. 【参加受付中!】2024年10月25日(金)「第31回PVビジネスセミナー」
  2. N型「ABCモジュール」が、さらに進化! フルスクリーン化で、圧倒的な高性能を実現...
  3. いつまで続けるのか、ガソリン補助という愚策
  4. 専門家に聞いた! 日本に「垂直ソーラー」が必要な理由とは?
  5. 【環境省】脱炭素先行地域に9地域を追加選定。全国82地域に
  6. 銅線ケーブルの盗難を未然に防ぐ、ファーウェイの自立給電無線監視ソリューション...
  7. 積雪・砂埃・雨水だって問題なし!フレームによる段差がないフルスクリーンモジュール...
  8. グリッドコードとは? 太陽光発電事業者も知っておくべき系統運用の新ルール...
  9. 11/29(金) 東京・浜松町で開催! パネル洗浄とO&Mの最前線が分かるPV特別セミナー...
  10. 太陽光パネルの増設・更新を促進! 2024年度にルール見直し
太陽光業界最新ニュース

フリーマガジン

「SOLAR JOURNAL」

vol.50 | ¥0
2024/07/31発行

お詫びと訂正

ソーラー電話帳 SOLAR JOURNAL メディアパートナーズ